パーフェクトコース
 





所要時間180分〜(軽カー時)

(疲労度★★★★★)



ここでは如何にして新車に近づけるか。または新車を越えるかという極限に挑戦します。
手間はかかりますが、パーフェクトの名に恥じない仕上がりと満足感を約束します。

 
コンテンツ
@作業に入る前にA車の天敵B作業の手順Cホイール洗浄D鉄粉落としEコンパウンドFWAXがけG仕上げ

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以下の項目に一つでも該当する人は、作業途中で挫折、発狂する恐れがあります・・・
したがって一度にやろうとせず、何日かに分けて作業することをお勧めします。



@ 長時間の同じ作業が苦手である

A洗車はほとんどお店に任している

B 洗車は半年に一回位しかしない
  
C下地処理などは今まで無縁である

D安易な気持ちでやろうとしてる人



  @作業に入る前に

  今回の作業をするにあたって、まず愛車の状態を確認してください。普通に水洗いをして、塗装の状態を判断します。
 この時点でクロスでふき取ったとき、塗装の色が着色するようなら、作業を断念してください。最悪、塗装がなくなり、下地が見えてしまいます。
 また塗装が焼けてしまっていたり、はげていても同様です。今回の作業で修復することは、ほとんど不可能です。
 また、あまりに目に見えるような洗車傷や擦り傷を見えなくすことは、かなり難しいです。ある程度は薄くすることは可能ですが、素人が下手に手
 をだすとかえって傷を増やしかねないので、注意が必要です。潔くプロにたのみましょう。

 しかし、近くで見ないと見えないような擦り傷や、光を当てることによって現れる傷(夜に水銀灯の下や、ガソリンスタンドの電気の下にいくとはっき
 りわかる)はかなりの確立でで直すことが可能です。 
 そもそも下地処理とは凸凹になった塗装面上を平らにすることで、WAXののりや効果を最大限に引き出す作業だと思います。
 例えるなら女性の化粧が良い例です。洗顔石鹸で顔を洗うのが、水洗い洗車 パックやオイルで整えるのが、下地処理ならファンデーションで仕
 上げるのがWAXがけにあたると思います。
 やはり車も同じで、きちんと下地処理をしてやることにより、本来の輝きを取り戻すと思います。


  A車の天敵
 
 私が思う、車好きの天敵を紹介します。

 1,草木・枝等
 知らず知らずのうちについている傷のほとんどは、これのせいでしょう。細い路地でのすれ違いや、風の強い日の走行でよく被害にあいます。
 いくら草木とはいえ、スピードが出てるときに接触すると結構傷になります。ただ、ほとんどの場合が軽傷ですむので、コンパウンドで磨けば
 消えるでしょう。
 対策としては、すれ違いにときに神経を使う。草木の多い場所は走らないといったくらいでしょうか。

 2、犬猫、その他動物
 こいつらは厄介です。当人たちは悪気はないと思うが、こっちにとっちゃ大迷惑である。軽い接触から始まり、挙句の果てにはボンネットで
 寝る始末・・・ 見つけ次第、放り投げましょう(笑) ただいきなり触って驚かすと、ボンネット上でホイルスピンするので気を付けましょう。
 対策としては、近寄らせないようにする(ペットボトル等を置く) カバーをかけるなどでしょうか。

 3、雨
 水垢の主な原因となります。また最近の雨は酸性ですので塗装にもよろしくありません。ですので雨が降ったあとは、できるだけ時間をおかずに
 洗車する必要があります。酸の他にも空気中の塵や埃を含んでいますので、ざらざらになってしまうわけです。
 またドアノブやミラー部分から、黒い跡ができると思います。これをほっておくと水垢となり、落とすのが困難となります。
 対策としては、雨の日は乗らない。または雨に濡れないようにする(カバーやガレージ等)雨に濡れたらすぐに洗うといった感じです。

 4、鳥糞
 こいつは非常に厄介です。まず視覚的にNGです。どんなにかっこよくて綺麗な車でも、これがついてるだけでご臨終になります。
 さらに実際の被害はもっと深刻なものとなります。というのも鳥糞は酸性が非常に強いために、ほっておくと取り返しのつかないことになります。
 見つけ次第、取り除きましょう。ただいきなり雑巾で拭いてはいけません。傷になる恐れがあります。水などで湿らせてから取るようにしましょう。
 万が一跡が残ってしまったら、コンパウンドや水垢落としで磨くと綺麗になります。それでも跡が残る場合はあきらめて泣きましょう。
 対策としてはカバー等をかける。電線の下にはとめない。見つけ次第即効で除去する。それでも知らないうちに着いていたりします。(泣)
 とくに洗車後数時間で着いていたりすると(高確率で起きる・・・)マジテンション下がるわ〜〜 撃ち落したくなります(怒)

 5、ウォータースポット
 これは最悪です。そもそもウォータースポットとは何ぞや?というと、苦しくも撥水した水玉が、レンズの役割をはたして塗装面を焼いてしまって
 引き起こる症状のことです。WAXの売りの一つに撥水効果がありますが、ここではそれがあだとなってしまいます。
 最近では撥水性ではなく、親水性(水が塗装面に馴染むように切れる)なるコーティング剤もでていますが、いかんせん私は好きになれないので
 いまだに撥水を使用しています。ですので雨が降ったあとはすぐに洗車するようにしています。大抵雨が上がると日差しが強いので、大変危険で
 す。(雨上がりの後にすぐに洗車する理由の一つがこれでもある)
 一度焼きついてしまうと素人では消すのが大変困難になります。またプロに依頼しても、状態により100%の修復は不可ととなります。
 その場合はオールペンしか直す方法はないと思われ、うん十万の出費となってしまいます。私の場合は最悪の事態を考えて、天井はWAXを塗ら
 ないようにしています。


  総評

  これらを防ぐには日ごろの気配りが重要となります。普段から車を洗車、または見回す癖をつけておけば、万が一これらの事態を発見しても
 早期発見となり、事態の深刻化を防ぐことができます。またガレージがあればこれらの大部分は皆無となります。 (ほ、ほしい・・)
 カバーや屋根があるだけでも大分変わるでしょう。ただ、ほとんどの方が青空駐車だと思いますので大変だとおもいます。
 あと上で書き忘れましたが、近所のガキにも要注意です!ボール遊びやキャッチボールを始めたら目を光らせましょう。(自分がガキのころは平
 気で車にボールを当てていたが・・・)今考えたら死刑行為です(怒)



原因別ダメージ度&修復率

*
ダメージ
修復率
草木・枝等
1〜5
70〜100%
酸性雨
1〜5
50〜100%
鳥糞
1〜10
0〜100%
ウォータースポット
5〜10
0〜100%
犬猫・くそガキ
1〜∞
0〜100%




  B作業の手順
 

 水洗い洗車(ホイール洗浄含む、約30分) ⇒ 鉄粉落とし(約45分) ⇒ コンパウンド(約75分) ⇒ WAXがけ(約30分) ⇒ 仕上げ

 一通りの流れはこのようになります。特に鉄粉落とし、コンパウンドで時間を要するため、ここを分けてきちんと作業することをお勧めします。
 なあなあで作業すると仕上がりが半減しますので気をつけてください。
 一日目で水洗いと鉄粉落とし、二日目にコンパウンドとWAXがけを行うとうまく仕上がるでしょう。(経験談)一日で仕上げるなら、午前と午後に
 作業を分けてやるといいでしょう。くれぐれも炎天下でやらないようにしてくださいね。







使用洗車用具
Authentic・プレミアムキズクリアー鉄粉取り粘土
ウイルソン鏡面WAX鏡面仕上げクロス
*






Cホイール洗浄
 水洗いは前項で紹介したのでここではホイールの洗い方を紹介したいと思います。
ホイールは一見見落としがちですが、ここを綺麗にすると全体が引き締まります。
右の画像は2週間放置(雨2回)した状態です。 かなり汚いです。(汗)
特に前輪は、ブレーキダストや泥などで汚れやすくなっていますので念入りな洗浄が
必要となります。
洗う順番は後輪からがよいでしょう。先に前輪を洗うとスポンジが真っ黒になってしまいます。
またこのとき使うスポンジはボディ用とは別のものを用意してください。
まず全体に水をかけて、汚れをざっと落とします。あとはスポンジでこすって汚れを落とします。
以前、専用のクリーナーを使っていたのですが、すさまじい臭いのため使用を断念。ただ
簡単に汚れを落とすことができ、仕上がりもなかなかです。
「なんだよ、水洗いじゃぜんぜん綺麗になんないじゃねーか」という人は、一度お試しあれ
ただ、ホイールの材質(メッキとか)によっては使用不可の場合もありますのでご注意を!
一通り洗い終わったら、雑巾でふきあげて下さい。あとはお好みでタイヤワックスを塗れば
完了です。
水洗いの時にローターに水がつくと、すぐに錆びますが洗車後にひとっ走りすれば消えます。
 水洗いをしてふきあげた後に、シュアラスターのタイヤワックスを塗った状態です。
単なる水洗いでもここまで綺麗になります。
タイヤワックスを塗ると同時に、山の残り具合や損傷がないかチェックすると良いでしょう。



D鉄粉落とし
 まず初めに塗装の状態を確認するために、付属のフィルムで撫でてみます。
ざらざら感が手に取るようにわかるでしょう。特に側面に比べて天井がすさまじいと思います。
この状態をよく覚えておきましょう。
車の管理状態にもよりますが、私の場合は半年に一回くらいで行っています。
次に、手に取った粘土を水にぬらして伸ばします。手の平よりも少し小さいくらいが作業
しやすいでしょう。大体5センチ角くらいでしょうか。
この時バケツは良く洗い、必ず綺麗な水を使うようにして下さい。
塗装面を撫でるように滑らせていきましょう。滑らし方としては、矢印のように30センチ四方で
一定方向に滑らせていきます。一度に大きい面をやろうとすると、ムラができます。
ここで重要なことは、水をきらさないようにすることです。水をきらしてしまうと、粘土の滑りが
悪くなり、ボディにへばりついて、跡になってしまいます。
ホースで常に水を流しながらやるとよいでしょう。一区間終わったらフィルムで確認しましょう。
この作業の繰り返しで、ボディ全体を仕上げます。
ある程度鉄粉を落としていくと、すぐに汚れてしまいますので、汚れた面を内側に折りたたんで
こねていきます。
汚れたらすぐにこねて、常に綺麗な面を使うようにしてください。でないと除去した鉄粉で傷を
つけてしまいます。
あと、一度地面に落としてしまったら 使用できないので気をつけてください。もったいないと
いう人は、ごみや砂がついている部分をちぎったりして、完全に除去してください。でないと
鉄粉を落とすどころか、かえって傷をつけてしまいます。やすりがけしてるようなものです。



Eコンパウンド
 一通り鉄粉を落としたら、次にコンパウンドで水垢落とし&傷けしに入ります。
液体を適量スポンジに取ります。(画像はキズクリアー) ここで注意しなければならないことは
必ずスポンジに取るということです。ボディに直接かけてしまうとムラやシミの原因となります。
 鉄粉落しと同じ要領でかけていきます。ただ、ここでは若干力をいれて磨いてください。
傷が目立つ箇所は少し力をいれて磨きましょう。ただし磨きすぎには要注意です。ある程度
磨いても消えない傷は素直にあきらめましょう。
この作業は実際にやると、かなりの根気と体力を要します。気長にやりましょう。電動のバフが
あると作業が格段に楽になりますが, いかんせん高い・・・
キズクリアーは乾くと白っぽくなりますが、そうなってからだとふき取りが大変になります。
また非常にムラになりやすいので、磨いたら直ちにふき取りましょう。
ほかのコンパウンドや水垢落しは、乾いてからふき取る場合もありますので、その製品の指示
に従ってください。



FWAXがけ
 いよいよWAXがけに入ります。ここまできたらもう、身も心もボロボロの状態だと思いますが
もう一息ですので頑張りましょう。
画像はオーセンティックプレミアムです。カルナバロウのほのかに甘い香りが、疲れた体を
癒してくれます。(笑)
そもそもこれまでの作業は、このWAXがけのポテンシャルを最大限に発揮するために行った
ようなものなので、ここで気合を入れないと今までの苦労が水の泡となります。
 WAXの塗り方もこれまでと一緒です。これまでの下地処理がうまく行われていれば、スムーズに
塗りこむことができるはずです。
ただでさえこのWAXは塗りこみが軽く、苦労することなく全体に塗りこめるでしょう。ちなみに
WAXはふき取りでほとんど取ってしまうため、厚塗りは意味ありません。同じ量を使って塗りこむ
なら2度塗りのほうが全然効率いいです。
WAXによってはすぐにふき取る場合もありますが、このWAXの場合は4,5分くらい時間をおいて
からふき取ったほうが良いみたいです。
 ついに待ちに待ったふき取りに入ります。今までの苦労が報われる瞬間です。
まず初めにふき取り用のクロスで大雑把にふき取ります。このWAXは、ふき取りも非常に軽い
ために苦労せずふきとれます。
ここで大雑把にふき取っただけでも満足レベルですが、洗車マニアはここからが違います。
シュアラスターの鏡面仕上げクロスで仕上げに入ります。わずかに残ったWAXやほこり等を取り
除いてくれます。色々な角度から見て、ふき残しを完璧になくしましょう。
 磨き終えたボンネットです。周りの景色が写りこみます。自分の顔もわかります。
しばらく雨が降らないことを祈りましょう。

ハッキリ言って画像で表現するのは限界があります。あとはあなた自身が実際に作業をして
体感してみてください。







G仕上げ


お疲れ様でした。ここまでちゃんと作業が出来れば、あなたも洗車マニアの仲間入りです。

ですが仕上げとしてまだ大事なことが2点残っています。一つは内窓、もう一つは黒い樹脂やゴムの部分です。
まず初めに内窓ですが、窓ガラスを完全に綺麗にすることははっきり言ってかなり難しいです。一見綺麗に見えても、別の角度や光が当たると浮き出てくる場合があります。
内窓を綺麗にするコツは、まず初めに専用のクリーナーで大雑把にふき取ります。水ぶきだと、どうしても手垢などの油分が残ってしまいます。
あとはからぶきで、水分を残さないように隅々までふきとります。これだけでかなり綺麗になります。
水分が残っていると、それがまた汚れとなってしまいます。

もう一点は樹脂やゴム部分です。こういう部分は年月が経つにつれて色あせたり、やつれていきます。したがってこういう部分を綺麗にしておくとかなり見栄えがよくなります。
ここは専用の艶出し剤やグリスなどを塗りこむことで、見違えます。是非お試しあれ!!
新車やモーターショウの車が綺麗なのはこういった部分が綺麗だからなのです。










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